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2024年度最優秀研究者賞 選考の結果と講評

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2024年度最優秀研究者賞 選考の結果と講評

2024年度学会賞選考委員会委員長 百瀬 宗武 (茨城大学)

日本惑星科学会2024年度「最優秀研究者賞」は,2025年1月に募集要項を公表し,2025年2月に応募受付を始め,2025年3月24日に応募を締め切りました.応募者は2名でした.

応募者2名について,研究の独創性・先駆性,業績,発展性,惑星科学への寄与,学会への貢献などの観点から審査を行いました.各選考委員が応募書類を精査した後,2025年4月11日に全選考委員が参加して審査を行いました.各委員からの評価意見とそれを元にした総合的な検討の結果,学会賞選考委員会は大野和正会員を受賞候補者として選び,それを運営委員会に報告し承認されました.

受賞者

  氏名: 大野 和正 (おおの かずまさ)
  所属: 自然科学研究機構 国立天文台

以下に,学会賞選考委員会による評価等を紹介します.

大野会員は,惑星大気モデルの構築をベースに,系外惑星の化学組成に関する理論的研究を推進してきました.さらに,近年JWSTで大きな進展が見られる系外惑星大気観測データに対する解釈にも適用し,対象となる惑星の本性に迫ろうとしています.それらの成果を着実に査読付き論文として発表してきたことが高く評価されました.ダスト粒子の衝突合体理論に基づく雲・ヘイズ形成を取り入れた大気モデルは特にユニークであり,高く評価できます.

また,大野会員は,惑星形成論の枠組みの中で大気組成の起源に迫るような研究やダイヤモンド微粒子の存在可能性の議論など,多彩な業績をあげています.系外惑星大気データの解釈が黎明期にある中で,独自かつ大胆な発想で先駆的な研究を進めている一方で,定量的な検証が可能な太陽系内惑星についての研究がある点も注目されます.国際共同研究を多くのテーマで精力的に推進しており,今後,惑星大気の特徴づけやその起源に関する研究を先導する我が国を代表する研究者として,さらなる活躍が期待できます.

以上の点を踏まえ,学会賞選考委員会および運営委員会は,大野会員を2024年度の最優秀研究者賞にふさわしい方であると判断しました.

最後に,今回の選考において惜しくも受賞に至らなかった方もその研究は高い水準にあり,選考は難航を極めたことを付言させていただきます.受賞者をはじめ応募者全員が,今後も日本惑星科学会の中核として大いに活躍してくれることを期待しています.

2025年5月26日

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