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トップページ > ニュース > 学会賞 > bestpr-2014 > 最優秀発表賞選考経過の講評

選考経過の講評

選考委員会委員 佐伯 和人(大阪大学)

2014年度最優秀発表賞へは7名の応募がありましたが、1名が応募資格を満たさなかったため審査は6名に対して行なわれました。発表可能枠内の応募数であったため、予備審査は経ずに、9月24日の最優秀発表賞セッションおよびポスターセッションにおいて、応募者全員による口頭発表およびポスター発表を行いました。 今回は応募された6人の発表のレベルが揃っており、1人を選ぶのに困難もありましたが、同日の選考委員会による審査並びに運営委員会での審議の結果、京都大学の松野淳也会員の「三次元観察と室内実験から探る GEMS の起源」が受賞発表に選ばれました。

松野会員は、太陽系の主要な固体物質のなかでも最も始原的なものの一つであると考えられているGEMSについて研究を行いました。特に、GEMS 中にあるFe, FeS からなる包有物について調べるため、電子線トモグラフィーに対して新たに技術開発を行いました。そして、それを用いて、GEMSの3次元的な分布と形状を初めて明らかにしました。さらに、GEMSの再現を模擬した凝縮実験も行って、3次元的に観察したGEMSの組織と比べることによって、GEMSが太陽系星雲内での凝縮により形成された可能性を実証的に示しました。松野会員の口頭発表は多少の改善すべき点もありますが、ポスター発表および研究の到達度の高さを評価し、本賞にふさわしいと判断しました。

残念ながら今回受賞の対象にならなかった発表も力作ぞろいで、内容の質や発表技術も非常に高いものでした。参考のために、審査会で出た意見をかいつまんで紹介します。平田会員:「惑星探査データを独自の視点で解析し、氷衛星の熱進化について新しい仮説を提案している。」、坂谷会員:「実験デザインがきちんとできており、長所短所も把握しているので今後の着実な発展が期待される。」、藤井会員:「衛星形成の母体となる周惑星系円盤に対して、素過程に基づいた独自のモデルを構築している。」、山田会員「実験的な手法で主に研究しているが、実験以外のこともよく調べている。」、大島会員「修士2年にも関わらず、研究を深く理解し堂々と発表している。」

学年や応募経験の有無にかかわらず、来年度以降も多くの学生会員からの応募を歓迎します。指導教員の方々にも分かりやすい募集要項に改訂予定ですので、よろしくお願いいたします。

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