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トップページ > ニュース > 学会賞 > bestpr-2013 > 最優秀発表賞選考経過の講評

選考経過の講評

選考委員会委員(林委員長代理) 奈良岡 浩(九州大学)

  2013年度最優秀発表賞へは5名の応募がありました.発表可能枠内の応募数であったため予備審査は経ずに,5名全員に対して11月20日の最優秀発表賞セッションおよびポスターセッションにおいて審査を行いました.同日の選考委員会による審査並びに運営委員会での審議の結果,「高空隙ダストの静的圧縮を考慮した微惑星形成」を発表した総合研究大学院大学(国立天文台)の片岡章雅会員が受賞者に選ばれました.

 片岡会員の研究は,微惑星形成という,惑星形成論の中でも最重要問題に独自の切り口でアプローチしました.ダストの充填率に着目することで,ダスト微粒子から微惑星までの進化を明らかにしました.そのストーリーは非常に明確で惑星形成論へのインパクトは大きいものです.口頭発表の構成も分野外の人にもわかりやすく質疑応答は明確で,口頭発表とポスター発表の使い分けがよく出来ていました.自分の行った研究内容と,先行研究との峻別ができていることも高く評価されました.

 残念ながら今回受賞の対象にならなかった発表も力作ぞろいで,内容の質や発表技術も非常に高いものでした.参考のために、審査会で出た意見を紹介します.有松亘会員(東大理):発表のインパクトを高く評価する声が多かったです.今枝隆之介会員(東大理):月面マリウス丘内の年代分布を緻密に調べ,さらに多数のデータも加味して噴火ストーリーを構築していました.末次竜会員(神戸大理):解析が非常に丁寧であり,仮定から導かれる結論を論理的に示しました.坂谷尚哉会員(総研大/JAXA):実験をうまくデザインし,天体内部の熱的モデリングに応用可能である明快な解釈を与えました.

 このように,今回においても非常にレベルは高く,応募者同士の実力や発表技術も拮抗していました.来年度以降も,学年や応募経験の有無にかかわらず多くの学生会員からの応募を歓迎します.

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