![]() ![]() |
||||||||||
|
トップページ > ニュース > 大学連携フォーラム > 2007年 > 惑星科学を学べる大学院案内 > 大阪大学 |
大阪大学
目次大学の概要大阪大学大学院理学研究科における惑星科学および周辺分野の教育研究
大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻 当宇宙地球科学専攻は、宇宙・惑星・地球を舞台に起こる様々な自然現象や、生命までを含む多様な物質の極限状態を、物理学を基礎として解明し、伝統的な天文学や地球惑星科学とは異なった視点からの宇宙地球科学の構築を目指すべく設立された、全国にも類を見ないユニークな専攻です。本専攻は、「宇宙惑星進科学講座」、「自然物質学講座」、「極限物質学講座」の3つの大講座から成り立っており、それらには宇宙物理学、X線天文学、惑星科学、地球物理学、固体地球科学、極限生物学、極限物性学、物性理論などが含まれています。本専攻においては基礎物理学を重視しており、教育研究は本理学研究科の物理学専攻との緊密な連携のもとに行われています。しかしながら、物理学科出身者に限ることなく、天文学、地球物理学、地学、鉱物学、生物学、工学など、多様なバックグラウンドを持った人材を広く求めています。そして、従来の学問の因習的な縦割りにとらわれることなく、学際領域の開拓と新たな総合科学としての宇宙地球科学の構築を目指しています。これらの研究から得られる成果は、21世紀の地球環境問題、生命の起源や将来の人類の生活にも、新たな展望を拓くに違いありません。
・地球物理化学グループ 地球や惑星の主として表層で起きている動的な過程(火山・地震活動、地殻変動、物質移動・反応・循環、資源の集積、環境汚染、生命の起源と進化等)は、水、無機物質、有機物質、生物等が複雑な相互作用を行っている結果である。そこで、水、溶存物質、無機・有機物等の性質および岩石・水相互作用、有機無機相互作用等を定量的に物理化学的に記述し、動的過程の機構と時間スケール等を解明し、地球惑星表層環境変動の長期予測を行い、実在世界の総合自然科学を構築する。 <スタッフ> 中嶋 悟、久冨 修、廣野 哲朗、桂 誠、横山 正 ・惑星物質学グループ 物質の分化(最初は均一だったものが異質なものに分かれること)により、多様な形や組織・パターンをもつ非平衡構造が形成される。様々な実験的手法を用いて、地球惑星物質のもつ非平衡構造から、その形成に関する情報(履歴など)を読み取るとともに、その構造が発露する機能(物性など)を理解し、地球惑星での諸現象を解明する。 <スタッフ> 土`山 明、大高 理、佐伯 和人、谷 篤史 ・惑星内部物質学グループ 地球惑星の内部では、我々の慣れ親しんだ地球表面とは温度や圧力が全く異なり、物質の物理的・化学的性質が変化した物質が存在している。これらの物質の性質を調べることは、現在の地球惑星の内部構造を理解するための基本情報を与えてくれるだけでなく、過去から現在に至る地球惑星の進化を調べる観点からも重要である。本グループは物質科学的に地球惑星の普遍的な描像、および極限条件下での物質の挙動を解明する事を目的とした研究を行っている。 <スタッフ> 近藤 忠、谷口 年史、境家 達弘 ・惑星科学グループ 地球物質、隕石、惑星物質の元素の同位体比測定や地球科学的物性測定、太陽系の初期形成史、惑星の層構造の分化機構、惑星の内部構造、惑星大気の進化、惑星環境を明らかにする。 <スタッフ> 松田 准一、植田 千秋、山中 千博、橋爪 光、松本 拓也 ・X線天文学グループ 宇宙は、地上の実験室では実現しない種々の極端な物理状態がある。そこで、これら新しい物理状態を研究するために、宇宙そのものを物理実験の対象と考え、観測的研究を進める。現在では、宇宙観測の手法として、電波、可視光、X線の3種類が重要な役割を果たしている。我々は、そのうち、X線観測衛星を利用して宇宙物理解明に寄与する。 <スタッフ> 常深 博、林田 清、宮田 恵美、穴吹 直久 ・理論物質学グループ 多様な物質の成り立ちとそのダイナミックスを、多体相互作用系の協力現象という観点から理解し、自然界における役割や発現機構を解明する。 <スタッフ> 川村 光、湯川 諭、吉野 元 ・宇宙進化学グループ 宇宙物理学・宇宙論の研究は理論・観測の両面にわたって急速に発展しており、新たな宇宙像が切り拓かれつつある。それに対し、宇宙を基礎物理学の検証の場として研究する立場と、観測事実を基礎に宇宙そのものの進化や天体現象を研究する立場の、双方からのアプローチが必要であり、本グループはその2本柱を中心に据えた研究を進め、視野の広い研究者養成を行う。 <スタッフ> 高原 文郎、藤田 裕、田越 秀行、釣部 通 ・実験的宇宙惑星物理学グループ(レーザーエネルギー学研究センター内協力講座) 「宇宙物理学とは地上で検証された物理を駆使して宇宙で観測される不思議な現象を解き明かす学問である」と著名な宇宙物理学者が述べている。大出力高強度レーザーの技術躍進で、宇宙の爆発現象や複雑な物理、惑星内部の超高気圧状態を再現することができるようになった。超新星爆発などに代表される爆発現象や爆風波による宇宙線の加速、ブラックホールによる降着円盤、隕石衝突などを実験室に再現し、宇宙惑星物理を解明していく。理論のスタッフ(高部、加藤、WANG)と実験のスタッフ(坂和、門野、蔵満)が、国内・国外の研究者と共同研究し、阪大や英国、仏国、中国の大規模レーザーを利用して宇宙物理を解明する。院生は理論の指導も受けながら国内外で実験に携わる。 <スタッフ> 高部 英明、坂和 洋一、門野 敏彦、加藤 恒彦、蔵満 康彦、WANG Feilu 大学院入試情報(大学院理学研究科宇宙地球科学専攻) 宇宙地球科学専攻は、宇宙・地球・物質・生命という多様な対象を、基礎科学の立場から、とりわけ基礎物理を重視して研究しています。専攻のこのような特徴を生かすため、平成17年度入試より、博士前期課程(つまり修士課程)の募集・入学試験は以下のように2期に分けておこなっています。8月下旬に行われる第1次募集(定員28名)では物理学専攻と合同で試験を行い、基礎物理を重視した試験で選考を行います。第2次募集(定員若干名)では主として天文学、地球物理学、地質学、岩石鉱物学、生物学、さらには工学等、多様なバックグラウンドを持った意欲ある学生を対象とした試験を行います。これまで受けてきた教育の内容も大事ですが、何より研究対象に興味を持ち、研究への熱意を持っている人材を広く求めています。
博士前期(修士)課程 ◆第1次募集(出願期間2007年7月17日(火)〜7月20日(金)) 募集定員は例年通り28名です。物理学を重視する当専攻の方針により、第1次募集は物理学専攻と同時に、共通の筆記試験と口頭試問によって行われます。第1日目に物理学と英語の筆記試験、その合格者に対し第2日目と第3日目に志望分野別の口頭試問が行われます。物理学の試験は基礎物理学の各分野から出題されます。 2007年8月27日(月)筆記試験 物理・英語 8月28日(火)口頭試問受験資格者の発表、口頭試問(第一希望コース) 8月29日(水)口頭試問(第二希望コース) 9月12日(水)合格者発表予定 募集要項は、大阪大学理学部大学院掛に申し込んで下さい。あわせて、「物理学専攻・宇宙地球科学専攻入学案内資料(専攻紹介冊子)」も申し込むことが望ましいです。そこに各面接コースと各研究グループの紹介が載っています。 ◆第2次募集 第2次募集は宇宙地球科学専攻独自の試験によって行われます。募集人員は若干名です。筆記試験は英語と宇宙地球科学・小論文です。小論文は天文学・宇宙物理、地球科学、物性、一般物理から選択問題として出題されます。あわせて口頭試問を行います。この試験は、当専攻の研究対象に興味を持った幅広いバックグラウンドの学生を受け入れることを主眼として実施するものです。 平成19年度入試は、出願期間:平成18年11月9日−10日、試験日:11月25日、合格発表:12月6日という日程で行われました。 募集要項は、10月中旬頃にできあがる予定ですので、大阪大学理学部大学院係に申し込んで下さい。 博士後期(博士)課程 ◆4月入学 入学試験は2月に行われます。募集定員は13名です。募集要項は11月にできますので、大阪大学理学部大学院掛に申し込んで下さい。 ◆10月入学 募集要項は6月下旬にできますので、大阪大学理学部大学院掛に申し込んで下さい。募集人員は若干名です。 募集要項、入学案内資料の入手に関しては下記のサイトをご覧ください。 大学院入試情報 募集要項等の問い合わせ先:〒560-0043 豊中市待兼山町1−1 大阪大学理学部大学院掛 電話:06-6850-5289 e-mail: rigakudaigakuin"at mark"ns.jim.osaka-u.ac.jp (at markを@に変更して送信してください) |
(c)1999-2006 日本惑星科学会 |