日本惑星科学会
  • ニュース
  • 学会概要
  • 入会案内
  • 学会刊行物
  • 賛助会員
  • 受付窓口
  • 会員ページ
  • 連絡先
  • 関連リンク
  • 学会運営業務
ゲスト さん、ようこそ
  • ログイン
  • 入会申請
  • 非会員登録申請
  • パスワード紛失
講演会
  • 秋季講演会
  • 惑星科学フロンティアセミナー
研究会、部会
  • 月惑星探査の来る10年
  • 衝突研究会
  • 月惑星探査育英会
  • 小天体探査研究会
  • 月科学研究会
刊行物バックナンバー

学会誌「遊・星・人」バックナンバー公開中

投稿規定その他はこちら

秋季講演会過去の予稿集

2025年度最優秀研究者賞 選考の結果と講評

トップページ > ニュース > 学会賞 > 2025年度最優秀研究者賞 選考の結果と講評

2025年度最優秀研究者賞 選考の結果と講評

2025年度学会賞選考委員会委員長 平野 照幸(アストロバイオロジーセンター)

日本惑星科学会2025年度「最優秀研究者賞」は,2026年1月に募集要項を公表し,2026年2月に応募受付を始め,2026年3月23日に応募を締め切りました.応募者は4名でした.

応募者4名について,研究の独創性・先駆性,業績,発展性,惑星科学への寄与,学会への貢献などの観点から審査を行いました.各選考委員が応募書類を精査した後,2026年4月23日に全選考委員が参加して審査を行いました.各委員からの評価意見とそれを元にした総合的な討論を行いました.最終的に委員による記名投票を行い,得票数の突出した最上位2名についてさらなる検討を実施しました.その結果,両名はそれぞれに極めて優れた特色ある研究者であり,記名投票でも両名の得票数は拮抗していたため,両名を受賞者として運営委員会に推薦して承認されました.

受賞者(ABC順)

  氏名: 荒川 創太 (あらかわ そうた)   所属: 国立研究開発法人 海洋研究開発機構

  氏名: 植田 高啓 (うえだ たかひろ)   所属: 自然科学研究機構 国立天文台

以下に,学会賞選考委員会による評価等を紹介します.

荒川会員について:

荒川会員は,粉体物理・隕石学・同位体地球化学を基盤として,惑星形成と初期太陽系進化に関わる多階層現象を,理論・実証検討の両面から包括的に研究してきました.研究対象は,始原的隕石試料における微小粒子形成や物質進化,小天体の熱史,原始太陽系円盤におけるダスト輸送・同位体進化,さらには太陽系外縁天体まで非常に幅広く,粒子スケールから円盤スケールへと連続的につなぐ独自の研究展開を実現しています.特に,隕石学から得られた知見と粉体物理を組み合わせて,既存の惑星形成過程に制約を与える研究は高く評価されました.直近5年間でも非常に多くの学術論文を発表しており,こうした業績は,独創的な着想を継続的かつ高水準の成果へ結実させる卓越した研究遂行力を示しています.さらに,次世代サンプルリターン計画や各種探査ミッションの科学検討や学会誌編集委員など,学会への貢献も顕著であると判断されました.今後は多彩な成果を貫く中心的課題や長期的ビジョンをより明確に示し,国際共同研究を拡充することで,さらなる飛躍をなされることを期待します.

植田会員について:

植田会員は,原始惑星系円盤におけるガス・ダスト進化の物理モデリングと,ALMAをはじめとする多波長観測を融合し,惑星形成初期過程を理論・観測的に研究してきました. 円盤内の磁気乱流や影の影響を考慮した複雑な物理構造や,ダストの進化を記述する独自理論を構築するとともに,それらを自ら観測によって検証する研究を推進しています.特に,ダストの付着合体効率が従来想定より低いことを示し,円盤の多波長観測データを整合的に説明した研究成果は高く評価されました.また,地球型惑星形成領域における物理化学進化や地球が揮発性元素に乏しい原因の解明につながる研究など,従来の惑星形成論の枠組みを刷新する成果を挙げている傍ら,Next Generation Very Large Array(ngVLA)の科学諮問委員・共同代表など次世代国際観測計画にも主体的に参画しており,国際共同研究の実績も豊富である点は特筆に値します.今後は,理論の普遍性・妥当性をさらに高めることで,日本の惑星科学業界を牽引する研究者としての発展を期待します.

最後に,今回最優秀研究者賞に推薦された方はいずれも非常に高水準かつ特色のある研究をされており,選考は難航を極めたことを申し添えておきます.残念ながら今回選考に漏れた方々の研究も,惑星科学の将来の展開の鍵になり得る重要なものでした.受賞者をはじめ応募者全員が今後も大いに活躍し,惑星科学会を盛り上げていただくことを期待しています.

2026年5月25日

_MD_PICO_JUMPTOTOPOFPICOBODY

©1999-2026 日本惑星科学会