![]() ![]() |
||||||||||
|
トップページ > ニュース > 学会賞 > bestpr-2010 > 最優秀発表賞選考経過の講評 |
選考経過の講評
選考委員会委員長 松田 佳久 (東京学芸大学)
2010年度日本惑星科学会最優秀発表賞へは6名の応募がありました。発表可能 枠内の応募数であったため、予備審査は経ずに、10月6日の最優秀発表賞セッショ ンおよびポスターセッションにおいて、応募者全員による口頭発表およびポスター 発表を行いました。同日の選考委員会による審査並びに運営委員会での審議の結 果、荒川雅会員(東大院・理)が受賞者に選ばれました。 今回は応募された6人の発表のレベルが揃っており、1人を選ぶのにやや困難も ありましたが、荒川会員の発表の「中性子および赤外線における氷結晶の構造解 明と惑星科学への応用」に決まりました。この研究で荒川会員は氷1hと氷XIの相 転移において履歴が残る現象を初めて見いだしました。研究内容のポテンシャル が高く、将来性が期待される研究です。惑星科学に新しい切り口を提供し、今後、 土星のリングや衛星形成などの解明に寄与することが期待されます。 残念ながら今回受賞の対象にならなかった発表も力作ぞろいで質の高いもので した。参考のために、審査会で出た意見をかいつまんで紹介します。今井会員: この種の実験的研究としてきちっとしていて、重要な物理的情報を与えている。 河村会員:流体のシミュレーション的な研究が多い中にあって、意欲的に解析的 な取り組みを行っている点が評価でき、今後の応用も期待される。國友会員:元 気があり、修士1年としては群を抜いて質が高かった。発表も明解であった。嶌 生会員:実験がしっかりしていて、解析も行っている。ビデオを含む発表も面白 かった。高沢会員:修士課程であるのにもかかわらず、根気よくデータ解析を行っ た。 学年や応募経験の有無にかかわらず、来年度以降も多くの学生会員からの応募 を歓迎します。 |
(c)1999-2006 日本惑星科学会 |