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トップページ > ニュース > 学会賞 > 最優秀研究者賞選考経過の講評

選考経過の講評

2009年度選考委員会委員長 倉本 圭 (北海道大学)

受賞者氏名: 関根康人

関根会員は、太陽系・惑星形成進化の諸段階における揮発性元素の挙動に 関する実験的研究と地質調査による全球凍結現象の研究を進めてきました。 その代表的な成果としては、原始太陽系星雲・木星型惑星サブネビュラ条 件下でのフィッシャー・トロプシュ反応によるメタン生成条件の解明、タ イタン大気に生成される有機物ソリン粒子の気体分子反応の触媒作用の解 明とそのタイタン大気化学数値モデルへの応用、地球型惑星・氷衛星条件 における衝突脱ガス率の実験的解明と大気形成論・環境変動論への応用、 全球凍結現象発生・終息期における地球化学サイクルの変動解明が挙げら れます。

若手でありながら、これだけ幅広い対象について従来の理解を覆す内容を 含んだ優れた研究をまとめていること、さらに実験的アプローチを主とし つつも数値計算・地質調査など惑星科学の代表的な手法のすべてを駆使し て取り組んでいることが、関根会員の研究の特色であり、また特長でもあ ると言うことができます。これらの研究を進めるにあたって、自ら装置開 発を行うなど自律的に研究を進め、実験調査結果を惑星進化論・環境変動 論に明快な形で応用し、国内はもとよりヨーロッパや米国などの研究者と対 等な共同研究を展開していることは、極めて高く評価することができます。

惑星科学は広範な対象を持つ学問であり、その推進には多様なアプローチ が必要となります。そのためには、それぞれの高い専門性を展開する人材 と同時に、多方面に通じた総合力を発揮する人材も重要であることは言う までもありません。関根会員は、特に後者の面に顕著な貢献をなしつつあ ると認められ、今後、惑星科学をリードする研究者の一人として、さらに 成長することを期待するものです。

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