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「はやぶさ2」再突入カプセルの地球帰還に関する声明

「はやぶさ2」再突入カプセルの地球帰還に関する声明
2020年12月7日

「はやぶさ2」再突入カプセルの地球帰還に関する声明

日本惑星科学会

2020年12月6日、宇宙航空研究開発機構は、小惑星探査機「はやぶさ2」から分離された再突入カプセルを回収したと発表しました。

「はやぶさ2」は2018年6月から17カ月におよぶ小惑星リュウグウ探査の中で、リュウグウが岩塊の集積した天体(ラブルパイル天体)であり、岩塊に覆われたその表面は太陽系でも最も黒い部類に入ることを明らかにしました。表面全域に含水鉱物が存在するものの、その存在度は含水鉱物を含む典型的な始原的隕石(炭素質コンドライト)に比べて少ないことや、表面岩塊がかなり多孔質であることなども新たな発見でした。また、2019年2月、7月には二度の着地に成功しました。着地のタイミングで「はやぶさ」式の弾丸発射型サンプラーの動作にも成功し、表面二地点から、人工クレーター形成時の放出物を含む岩石試料が採取されていると期待されています。これまで「はやぶさ2」計画に携わってこられた関係者各位に心からの敬意を表します。

大きなトラブルもなくリュウグウ探査を続けた「はやぶさ2」はカプセルを無事地球に届け、次の目標天体1998 KY26に向けて旅立ちました。カプセルを受け取った地上では、これからサンプルが入ったコンテナが開封され、試料分析が始まります。リュウグウとはどのような歴史を経てきた天体なのか、また、太陽系の起源や進化、地球の水や生命の材料物質に関して何を記憶しているのかが、本学会員が主導的立場で実施する試料分析によって詳細に明らかになることを期待します。

日本惑星科学会は、「はやぶさ2」計画を通じて蓄積された知見を活かし、将来の惑星探査によりいっそう取り組んでまいります。

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