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橘省吾会員が平成19年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞
2007年4月10日 文部科学省では、我が国の科学技術分野において、萌芽的な研究、独創的視 点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳 未満の若手研究者を対象とし、文部科学大臣表彰若手科学者賞を創設していま す。平成19年4月10日、文部科学省より「平成19年度科学技術分野の文部科学 大臣表彰科学技術賞及び若手科学者賞」の表彰者が発表され, 橘省吾会員(東 京大学 大学院理学系研究科 助教)が文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受 賞しました。受賞の対象となった研究業績は「惑星科学分野における太陽系誕 生に関する物質科学的研究」です. 本会からは, 昨年度の小久保英一郎会員、久保友明会員の 受賞、一昨年度の豊田岐聡会員の受賞に続いて三年連続の受賞となりました. 業績「太陽系がどのような環境で誕生し,進化してきたのか」という問いは惑星科 学分野の中心課題である.特に太陽系が誕生した環境に関する情報はこれまで 得られていなかった. 氏は,始源隕石の同位体分析から,太陽系形成直前に 爆発した超新星でしか合成されない放射性核種60Feが誕生直後の太陽系に存在 した証拠を発見し,太陽系が集団的星形成領域で誕生した可能性が極めて高い ことを初めて明らかにした.また,太陽系進化の鍵を握る種々の化学反応のメ カニズムを実験で解明し,誕生後の太陽系の化学進化が従来の熱力学平衡論に よる議論では不十分であることも示した. 本研究結果は,人類の根源的疑問とも言える太陽系の起源や進化に対しての 科学からの答を与えるもので,人類の知的好奇心を充たし,新たな科学の芽を 育むことが期待される. |
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