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トップページ > 衝突研究会 > 衝突勉強セミナー14[後期]

TV会議 衝突勉強セミナー14[後期]

今期セミナーのコンセプト

今年度(平成26年)の勉強会は小惑星の形成・進化に関連する衝突現象について理解する俯瞰的な知識を身につけることを目的としています.
後期は「小惑星の表層進化」に焦点を当て,関連する基礎的かつ重要性の高い論文を選定しました. 昨年度と同様に学生を主な対象としています.ポスドク以上の研究者の皆さんには,是非とも学生への助言等でお力添えを頂ければと考えております.

[勉強会の目的]
・「衝突研究をする以上,知っておくべき教養」の全体像を提示し,衝突勉強会に参加する学生全員の知識レベルを,その水準まで引き上げる.
・「全員が主体的に参加できて,勉強になる」会にする.

[内容]
・ 全3回.
・ 各回に一つの「衝突に関するテーマ」を設定し,余りに細かい事まで触れることはせず,要点を上手くまとめて紹介する.
・ 毎回の勉強会終了後には「テーマに関する論理の概略」を全員が共有出来ているレベルにまで参加者の理解を引き上げる.
・ 全3回の勉強会が終了した時点で,参加者全員が今期定めたテーマに関して俯瞰的に理解できていることを目指す.

[会のイメージ]
・<発表者>論文を読み,論理を整理する能力・内容を分かりやすく発表する能力を涵養する.(主に修士の学生)
・<聴講者>一方通行な知識の習得ではなく,積極的に議論に参加することで各テーマについての理解を深める.
※<博士課程の学生>発表者の準備補佐を通して,論理構造の整理・指導能力を身につける.

第1回

日時:1/22 (木) 17:00-18:30
テーマ:小惑星上のクレータースケーリング則:観測からの制約
紹介者:松榮一真(神戸大)・・・ 発表資料
論文:Craters on asteroids: Reconciling diverse impact records with a common impacting population
O'Brien et al. 2006
要旨:O’Brien and Greenberg (2005) において小惑星帯とNEAのcollisional,dynamical進化について数値シミュレーションをおこなった。本論文では、数値モデルの結果と探査機で観測された小惑星のクレーター分布と比較する。その結果、小惑星帯の分布は数値モデルとGaspra,Ida,Eros,Mathildeの4つの小惑星のクレーター分布と一致することがわかった。

第2回

日時:2/20 (金) 17:00-18:30
テーマ:微小重力下における衝突クレーター形成:室内実験によるアプローチ
紹介者:高野翔太(神戸大)・・・ 発表資料
論文:
・Experimental hypervelosity impact into quartz sand II, Effects of gravitational acceleration. 
Gault and Wedekind 1977
・Impact Cratering experiments in microgravity environment.
Takagi et al. 2007
要旨:
Gault et al. (1977)
重力加速度を0.073~1.0gまで変化させ、アルミニウム球弾丸を石英砂標的に垂直衝突させた実験結果を報告する。衝突速度は0.4-8.0km/sの範囲で行った。クレーター形成過程について単純に次元解析した結果と、本実験でのクレーター直径・クレーター形成時間とを比較した。比較の結果、砂標的でのクレーター形成は、標的の強度よりも重力の方が支配的であるが、クレーター形成過程に対する強度と重力の支配性は多様であることを指示する結果となった。
Takagi et al. (2007)
低重力・真空環境下で100m/s以上の速度での系統的なクレーター形成実験を行い、クレータ直径に関するデータを得た。実験により、小天体表面過程の研究には落下塔の利用が適していることを示した。実験結果から、ガラスビーズと石英砂におけるクレーターの直径と形成時間は重力に影響されないことがわかった。

第3回

日時:3/11 (水) 17:00-18:30
テーマ:小惑星上の衝突クレーター形成:数値計算によるアプローチ
紹介者:紫垣沙央(神戸大)・・・ 発表資料
論文:Impact Craters on Asteroids: Does Gravity or Strength Control Their Size? 
Nolan et al. 1996
要旨:これまで、衝突における標的物質の引張強度は、実験の結果を小惑星規模に外挿するモデルには最も適したパラメータであると仮定されてきた。しかし、本論文では数値流体コードを用いたシミュレーションによって、衝突で生じる衝撃波は掘削流が始まるより前に物質を破壊するので、大きなクレーターを形成するイベントでは”物理的な強度”(ここでは脆性的な破壊に対する静的な引張強度として定義)は重要ではないということを示す。これによって、実験結果の外挿のために広く受け入れられてきた”強度のスケーリング”は不適切であった可能性が示される。

updated: 2015/03/11

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