1. iSALEplotの使い方

iSALEplotとは?

  • iSALEの計算結果から任意時刻・位置条件における物理量(例えば、密度・温度・圧力分布など)を描画するプログラム。

コマンドライン操作

  • iSALEPlot -h <ファイル名>とうつと、指定したファイルの描画条件を実行してくれる。(hはコマンド)
  • 主なコマンドは以下のとおりである。
-f <ファイル名>   : 出力条件の入ったiSALEPlot.inpファイルを読み込む
-m <ファイル名>   : 出力したい計算結果が入ったiSALEデータ(jdata.dat)を読み込む
-d <ディレクトリ名> : 出力結果ファイルを収納するディレクトリ名を指定する。指定しない場合はPLOTTYPEの名前がつけられる(例えば、MatTmp)。
-T <整数>      : 解析、出力したい追跡粒子を選択する。追跡粒子の番号は「列:左 => 右」「行:上 => 下」の順で与えられている。
                         例えば、衝突体に256個、標的に100x100個の追跡粒子をセットした場合、ターゲットの上から10段目、左から10番目
                         にある追跡粒子の番号は256 + 9 x 100 + 10 = 1066となる。
-P <標的天体半径>  : 球体への衝突を計算した結果を出力する場合、標的の半径を明示する。
                         クレータープロファイル等を描画する際、標的球体の曲率を考慮するのに必要らしい。

iSALEPlot.inpファイルの中身

Plot types

PLOTTYPE  Type of plot (right and left panel)     : Mat : Tmp

ここでは描画形式の定義を行う。左側に記載した描画形式(上の例ではMat)は図の右に、右側に記載した描画形式(上の例ではTmp)は図の左に表示される。片側版だけ描画する際は左側に記載した形式が表示される。指定できる主な描画形式は以下のとおりである。 

Mat : 物質分布
Dam : ダメージ分布
Pre : 圧力分布
Tmp : 温度分布
Den : 密度分布
Pro : クレータープロファイルデータを出力

※ 追跡粒子の描画については後日追加予定

Time steps

TIMESTEP  First and last files to be read         :   0 :  200
INCREMNT  Spacing between files to be read        :   10

ここでは出力範囲(読み込むデータの初めと終わりのフレーム番号)を指定する。"INCREMENT"では何ステップ毎に結果を出力するのかを指定する。上の例の場合では0, 10, 20, ... , 200といった具合に描画ファイルが生成される。

Grid geometry

GRIDH     Min and max i number for plotting       :   1  :  112
GRIDV     Min and max j number for plotting       :   1  :  140

asteroid.inpで指定した計算グリッドをもとに描画範囲を指定する。

Plotting parameters

TITLES    Should titles be plotted?  (1=yes,0=no) :   1

出力する図のx軸, y軸, フレーム番号の表示の有無を指定する。

PANEL     Double (2) or single (1) panel plot     :   2

Plot typeで指定した描画形式を左右表示させるか、片側表示するかを指定する。

PLOTSIZE  Plot width and Height (inches)          :   12. :  9.
DEVICE    Graphics device and extension           :   png/png

出力ファイルの描画サイズと拡張子を指定する。gif形式も選択可。

Plotted value Min/Max range

VALRANGE1 Min and max values for 1st plot         :   0.0e+3 :  1.0e+0
VALRANGE2 Min and max values for 2nd plot         :   0.0e+3 :  1.5e+3

Plot typeで指定した物理量のスケールを指定。単位はSI単位系。

Material type

MAT_TYPE  Material type for materials 1,2,3       :  Rck1 : Rck2 : Rck3

系を構成する物質の色分け表示がされるよう指定できる。

Units

DISTUNIT  Units for distance         (mm,cm,m,km) :   km
TIMEUNIT  Units for times          (mks,ms,s,min) :   s

図のx軸, y軸の単位を指定する。

VELOCITY  Impactor velocity                 (m/s) :   1.0e+4
RADIUS    Impactor radius                     (m) :   3.5e+3
DENSITY   Impactor and target density    (kg/m^3) :   3.2e+3 : 2.6e+3

クレーター高度プロファイルを出力する際は上記の衝突条件が必要となる。

Technical parameters

BOUNDS    Plot boundaries?           (1=yes,0=no) :   1

物質境界線を表示するかを指定する。

COLOUR    Colour scheme                     (1-4) :   1
1. 白背景 2. 白背景にグレースケール表示 3. 黒背景にカラースケール表示 4. 黒背景にグレースケール表示

描画の表示形式を指定する。

PLOTGRID  Should the grid be plotted?(1=yes,0=no) :   0

グリッド表示の有無を指定する。

Last modified:2014/04/22 23:07:25
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